ドーナツで罰金
2006-05-03


FIA、ローブらの“ドーナツ” に罰金を課す

 FIAは、ラリー・アルゼンチンのウイナー、セバスチャン・ローブと他の3人のドライバーに罰金を課した。その“罪状”は、日曜日にコルドバスタジアムで行なわれた表彰式でフィニッシングランプに上がる前に、観衆のためにドーナツターンのパフォーマンスを行なったことだ。

 しかしながら、イベントを締めくくる2つのスーパースペシャルステージに集まった4万人の観客を楽しませようと、イベントのオーガナイザーがドライバーたちにパフォーマンスを依頼したことを考慮すれば、この処分はいささか厳しすぎるようにも思える。
 ローブ、ジジ・ガリ、マンフレッド・ストール、ダニエル・ソルドの4名は、その‘危険な行為’に対してそれぞれ1万ユーロの罰金を課せられた。
「まったくバカげた話さ」とストールは言う。「その直前のスーパースペシャルでは、120キロで観衆のすぐそばを走り抜けて、それこそサイドミラーが観客の誰かに触れる可能性だってあった。それなのに今度は急にドーナツターンは危険だなんて言い出すんだからね!」
だが、このイベントを4位でフィニッシュしたストールは、FIAが彼の発言に対してさらに厳しい処分を加える可能性を考えて、それ以上は何も言おうとしなかった。

  一方、この日WRCで自身初のポディウムに上がったガリは、その場でしていいこととしてはいけないことについて、何も知らされていなかったという。「事前にひとこと言ってくれればよかったんだ。僕がポディウムに上がったときにも、何をどうすればいいのか誰も教えてくれなかった」とガリ。「僕は自分が何をすればいいのかわからなかったんだけど、ある人が僕にもしそうしたければ、ドーナツをやってもいいと言った。だから僕はドーナツターンを披露した。僕にとっては楽しいことだったけどね……」
 ただ、FIAだけはその“楽しみ”を共有してくれなかったようだ……。

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